移住者がかなりいる

 神木には移住者、いわゆるIターン、Jターンの人が見られる。Uターンした人ももちろんいる。強みは、この地に縁がない人も移住し農業で生計を立てていること。また、数十キロ離れた市に生活の本拠をおきながら、神木に家を建てて別荘暮らしと畑仕事を楽しむ人もいる。空家があっても貸さない例が少なくないのは事実だが、買い取ったり、新築して住んでいる例もあるのはすごい!

寺がふたつ?

寺がふたつ
寺がふたつ?

 手前は約180年前に建てられた寺で、奥に見えるのが新築中の寺の本堂です。この景色が見られるのは、少しの間でした。手前の寺は2012年中に取り壊されているので、この写真は貴重なものといえるでしょう。専任の住職のいない寺が増えているなかで、住職がおり、寺が新築できたのは、檀家と寺関係者の力というほかない。立派!

丸山千枚田(熊野市紀和町)

神木からは12.6km、自動車では20分の位置にある。耕作放棄地が増え、歴史的な資源の継承が困難な状況に陥っていたところを、約30年前、オーナ制度導入により、外部の力を借りて棚田に稲が植わる姿を復活させた。そこへ行くまでの道路整備も進み、山の斜面に貼り付けられたような棚田の姿を見にドライブする人も少なくない。5月の田植祭、秋の稲刈り祭などにやってくるオーナーさんたちが地元の人々を力づけている。